祝 創刊!
目次
- 氏子総会が開催 〜新年度へさらなる繋がり 期待〜
- 今も昔も願いは同じ 〜湯立神楽(ゆだてかぐら) 斎行〜
- 無病息災を祈願して 〜夏越の大祓(なごしおおはらえ) 執行〜
- 日本三躰・永谷天満宮 今後の行事予定 / 編集後記
今も昔も願いは同じ
湯立神楽(ゆだてかぐら) 斎行
毎月二十五日は天満宮の月例祭が行われているが、三月は春を迎える例祭として特別な神事が行われている。小雨降る境内には釜に薪がくべられている。
京都の石清水八幡宮で始まり、およそ八百年前に鎌倉・鶴岡八幡官へ伝わったと言われている神事。
釜で湯を煮えたぎらせ、その湯を用いて神事を執り行い、国家安泰.無病息災を願う神楽を神職が舞う。永谷天満言では令和元年から奉納されており、当日は八座ものお神楽が披露される。
日玉は釜姉でされたお湯を使った神楽.神職が笹で釜をかき混ぜると、渦立つ釜の底からポコポコと泡が立つ。古くはこの泡でその年の吉凶を占っていたそう。毎年神職の丁寧な説明アナウンスが行われるが、吉凶の読み解き方は不明とのこと,さら神楽が進むとそのお湯を笹で参拝者へ振りかけられる。お笑い芸人のようにリアクションが必要かと思ったが、さはど熱くなく、参拝者はお湯浴びと神楽で心身を清められた。今年の湯立神楽の模様はYoutubeにてLive配信が行われ、現在も短縮版として公開している。梅とソメイヨシノの共演を背景に八座もの神楽を見られるので、参拝客は最後の神楽で少し俗に戻されるという微笑ましい神事だった。